夕方

妹から連絡が。

 

『たいちゃん（息子の名前）

腕痛がって

動かさなくなっちゃっただけん

見てくれない？』

 

その後、

急遽来てもらい

様子をみたところ

左肘を伸ばしたまま

動かそうとせず

何かが触れただけでも

痛がる様子。

 

指先に水膨れのようなものもあったが

本当にそこの痛みだけなら

肘や肩は動かしてもおかしくない。

 

とにかく肘を曲げようとせず

動かさない様子と

２歳にならない年齢。

お姉ちゃんとお兄ちゃんも

同じように痛がっていた過去を踏まえ

幼少期によくある

“肘内障（ちゅうないしょう）”

を疑い、

すぐさま整復動作を。

 

すると…

ものの１０秒くらいで

『コクっ』

といった整復音が確認できたので

おそらくこの肘内障だったと思われます。

 

帰りの車の中で

痛がっていた左腕を

使いはじめたと

連絡がったので

大丈夫でしょう。

 

 

腕が痛くなったときは

いつでもおじさんに

相談しておくれ！

 

P.S.

せっかくなんで

『肘内障』の解説を。

 

まずこれが

肘の骨の写真。

 

 

ちなみに右肘を

前からみた写真です。

 

赤丸で囲った

“橈骨頭”という部分に

 

 

この“橈骨輪状靭帯”ってのが

乗っかって

抑えてくれているんですが

 

よくあるのが

手を引っ張られたりした時などに

この“橈骨頭”が

“輪状靭帯”から

外れたりはみ出てしまうことを

『肘内障』

といいます。

 

今回のように

急に腕を痛がり

動かさなくなるのが

特徴ですね。

 

僕も今までに

甥っ子、姪っ子含め

何人もの子の

肘を整復してきましたが

 

１度外れると

何度も外れてしまう子が

多いように思います。

 

だいたい

小学校に入学する頃には

外れることもなくなりますが

時々、小学校低学年の子も

外れたりするようです。

 

もし周りで

理由もわからず

腕を痛がって

動かそうとしない子がいましたら

いつでもご連絡ください。

 

もし『肘内障』なら

整復後、数分で

痛みが落ち着き

動かすようになりますよ。

 

もちろん、

別の原因の可能性もあるので

しっかり判断した上で

処置させていただきます。

 

“急なケガや痛み”のご相談は

いつでもご連絡ください。